冬季うつ病を撃退!|朝の光と食事で冬のメンタル不調を乗り越える【東京情報大学・嵜山陽二郎博士のヘルスケア講座】 | ヨウジロウのヘルスケア講座

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冬季うつ病を撃退!|朝の光と食事で冬のメンタル不調を乗り越える【東京情報大学・嵜山陽二郎博士のヘルスケア講座】

冬季うつ病を撃退!|朝の光と食事で冬のメンタル不調を乗り越える【東京情報大学・嵜山陽二郎博士のヘルスケア講座】
冬季うつ病とは、秋から冬にかけての日照時間の減少に伴い発症する季節性感情障害(SAD)の一種であり、春になると自然に回復するのが特徴ですが、単なる気分の落ち込みとは異なり生活に支障をきたす場合があります。一般的なうつ病と異なり、過眠や過食、特に炭水化物や甘いものを欲する傾向が強く現れ、体重増加を招くことが多くあります。原因としては、日照不足により精神を安定させる脳内神経伝達物質であるセロトニンの分泌が減少し、同時に睡眠と覚醒のリズムを司るメラトニンの分泌タイミングが遅れることで体内時計が乱れることが挙げられます。対策としては、朝起きてすぐにカーテンを開けて日光を浴びて体内時計をリセットすることや、セロトニンの原料となるトリプトファンやビタミンB群を含む食事を意識的に摂ること、そして日中に適度なリズム運動を取り入れることが推奨されます。症状が重い場合は高照度光療法や薬物療法も有効であるため、冬の間の不調を軽視せず、生活習慣の見直しや専門医への相談を行うことが重要です。

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冬季うつ病(季節性感情障害)の基礎知識とメカニズム


冬季うつ病とは、医学的には「季節性感情障害(SAD:Seasonal Affective Disorder)」と呼ばれ、特定の季節にのみうつ症状が現れる気分障害の一種です。主に日照時間が短くなる10月から11月頃にかけて発症し、日差しが長くなる3月頃になると自然に回復するというサイクルを繰り返すのが最大の特徴です。この疾患の根本的な原因は、日照時間の不足による生体リズムの乱れにあります。人間の体は日光を浴びることで体内時計をリセットし、活動と休息のバランスを保っていますが、冬場の日照不足はこのメカニズムに直接的な影響を与えます。具体的には、精神の安定や意欲に関わる神経伝達物質「セロトニン」の脳内合成が日光不足により低下することが大きな要因です。セロトニンが不足すると、不安感が増し、気分の落ち込みや集中力の低下を招きます。さらに、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌調整もうまくいかなくなります。通常、メラトニンは朝の光を浴びてから約14?16時間後に分泌が始まり眠気を誘いますが、冬の暗い環境下ではメラトニンの分泌が過剰になったり、分泌のタイミングが後ろにずれたりすることで、昼間の強い眠気や倦怠感を引き起こすのです。高緯度地域、つまり冬の日照時間が極端に短い北欧や日本の北海道、日本海側の地域で発症率が高いことからも、光の量が密接に関係していることが証明されています。


一般的なうつ病との決定的な違いと特有の症状


過眠と過食という非定型的な症状


一般的なうつ病(大うつ病性障害)では、不眠や食欲不振といった症状が多く見られますが、冬季うつ病ではこれとは対照的な「非定型うつ症状」が現れるのが大きな特徴です。まず挙げられるのが「過眠」です。夜しっかり寝ているはずなのに、朝起きられない、日中どうしても眠気が取れない、いくら寝ても寝足りないといった過剰な睡眠欲求が生じます。これは前述したメラトニンの分泌リズムの遅れや過剰分泌が関係しており、体が「冬眠モード」に入ろうとしている状態とも言えます。次に顕著なのが「過食」と「体重増加」です。特にパン、パスタ、米、スナック菓子、チョコレートといった炭水化物や糖質を無性に欲する「炭水化物渇望」という現象が起きます。これは、炭水化物を摂取することでインスリンが分泌され、それが脳内でのセロトニン合成を一時的に促進するため、脳が無意識にセロトニン不足を補おうとして引き起こす反応だと考えられています。食べて寝るというサイクルが増えるため、冬の間に体重が数キロ増加してしまうケースも珍しくありません。


精神面への影響と社会的機能の低下


身体的な症状だけでなく、精神面でも特有の変化が見られます。気分の落ち込み、億劫感、以前は楽しめていた趣味や活動への興味喪失といった典型的なうつ症状に加え、「易怒性(いどせい)」と呼ばれるイライラ感が高まることもあります。また、他人の言動に敏感になり、拒絶されたと感じやすくなる「拒絶過敏性」が見られることもあり、これが対人関係のトラブルや社会的引きこもりの原因になることもあります。体が鉛のように重く感じる「鉛様麻痺(えんようまひ)」を伴うこともあり、仕事や家事のパフォーマンスが著しく低下します。「冬だから寒いし、動きたくないだけ」と自分を責めたり、周囲からも単なる怠けだと誤解されたりすることが、患者の苦しみをさらに深める要因となります。これらの症状が2年連続して冬に現れ、春に回復するというパターンがあれば、冬季うつ病の可能性が高いと診断されます。


日常生活で実践できる効果的な予防と対策法


光を味方につけるモーニングルーティン


冬季うつ病の最大の治療法であり予防法は、不足している「光」を補うことです。最も簡単で効果的なのは、朝起きたらすぐにカーテンを開けて太陽の光を浴びることです。曇りや雨の日であっても、窓際の日光は室内の照明よりも遥かに強い照度(2,000ルクス以上)を持っており、網膜から光刺激が入ることで脳の視交叉上核にある体内時計がリセットされます。これによりセロトニンの分泌がスタートし、夜のメラトニン分泌のタイマーがセットされます。可能であれば、朝食前や通勤時に15分?30分程度の散歩をすることが理想的です。朝の光を浴びながらのリズム運動は、セロトニンの活性化に相乗効果をもたらします。もし、どうしても朝起きるのが辛い場合や、日照時間が極端に短い地域に住んでいる場合は、設定した時間に徐々に明るくなる「光目覚まし時計」の活用や、医療機関でも用いられる「高照度光療法(ライトセラピー)」の導入を検討すべきです。これは、毎朝決まった時間に2,500?10,000ルクスの人工的な高照度の光を浴びる治療法で、副作用が少なく高い効果が認められています。


セロトニンを増やす食事戦略と栄養摂取


食事においては、脳内のセロトニン合成を助ける栄養素を意識的に摂取することが重要です。セロトニンの材料となる必須アミノ酸「トリプトファン」は体内では生成できないため、食事から摂る必要があります。トリプトファンは、大豆製品(納豆、豆腐、味噌)、乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)、卵、バナナ、ナッツ類、赤身の魚や肉に多く含まれています。ただし、トリプトファンだけを摂取しても効率よくセロトニンには変換されません。その合成を助ける補酵素として「ビタミンB6」が必要です。ビタミンB6は、カツオやマグロなどの魚類、レバー、鶏肉、バナナ、サツマイモなどに豊富です。さらに、炭水化物もトリプトファンの脳内への取り込みを助けるため、極端な糖質制限は冬場には避けるべきですが、急激な血糖値の上昇を避けるために、玄米や全粒粉パンなどの低GI食品を選ぶことが推奨されます。また、日照不足によるビタミンDの欠乏もうつ症状に関連しているという研究があるため、キノコ類や魚類を積極的に食べたり、サプリメントで補ったりすることも有効な対策の一つと言えるでしょう。


医療機関での治療と早期発見の重要性


生活習慣の改善だけでは症状が改善しない場合や、日常生活に大きな支障が出ている場合は、迷わず精神科や心療内科を受診することが大切です。冬季うつ病は適切な治療を行えば改善が見込める疾患です。医療機関では、前述した高照度光療法に加え、薬物療法が行われることがあります。一般的な抗うつ薬(SSRIなど)が処方されることがありますが、冬季うつ病の場合は症状が季節限定であるため、服薬期間も冬の間だけに限定されることが一般的です。また、認知行動療法を通じて、冬に対するネガティブな思考パターンや行動(過度な引きこもりや暴食)を修正するアプローチも効果的です。「毎年冬になると調子が悪いのは自分の性格のせいだ」と諦めず、これは脳の生物学的な反応であることを理解し、早めに対処することで、冬の間も生産的で穏やかな時間を過ごすことが可能になります。春が来れば治るからと我慢しすぎず、専門家の力を借りてQOL(生活の質)を維持することが、長期的なメンタルヘルスを守ることにつながります。


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